たばこは「百害あって一利?」
最近は日本でもまだまだ不十分ながらも分煙運動が進み、喫煙者の肩身がどんどん狭くなってきていますね。
アメリカ疾病対策センターの研究によると喫煙により健康を害し、その結果発生する医療費が、たばこ1箱あたり約440円、比較的若年で亡くなることに伴う生産性低下の損失が460円で計900円の損失ということになったそうです。
また愛煙家の寿命は男性で平均より13.2年、女性は同14.5年も短かったという結果も出されています。研究者は「たばこ販売による税収に比べ、社会的損失の方がはるかに大きい」と指摘。一方、大手たばこ会社は「糖尿病などによる社会的損失とも比較して議論すべきだ」と反論しているのだそうです。最近のニュースでは、アメリカで17歳からたばこを吸っていたことが原因で若くして肺癌になってしまったという人がたばこ会社を相手取って損害賠償を求めた裁判で、何とたばこ会社へ3兆円というとんでもない損害賠償を命じる判決が言い渡されたそうです。日本ではあり得ない話でしょうね。アメリカでは喫煙は「百害あって一理無し」という扱いで、いっそのことたばこ会社を潰してしまえという魂胆があるようにも思えます。
最近、日本でも医療経済研究機構というところが、たばこが原因となっている病気の医療費や入院・死亡で失われる労働力を計算したところ、喫煙による経済損失は年間約7兆4000億円にも上るという試算が発表されました。国の年間予算のおよそ10%にも達するということですね。この額は到底たばこの税収ではまかないきれるものではありません。内訳はたばこが原因であると考えられる癌、喘息などの疾患の医療費が5兆8千億円、たばこが原因となった疾患により死亡した人の労働力の損失が1兆3千億円、たばこによる火災の損失額が2200億円というものだそうです。したがって喫煙によって健康を害してもそれは個人の勝手で税金も払っているのだから文句を言われる筋合いはないという喫煙者の論理は通用しなくなりますね。無駄な医療費は喫煙しない人達の貴重な税金をも費やしてしまうことになりますからそうはいきません。
皆さん!たばこをやめたら体調は良いし、仕事には集中できるし、財布の減りも遅くなる、火事を引き起こすリスクも減るなど良いことだらけですよ。それどころか喫煙しないでいれば生きられた13〜4年をお金と煙と共に失うことになるのです。
ん〜しかし日本は縦割り社会で日本全体としての損得を考えられない仕組みですから、非喫煙者が増えることにより、たばこの税収が減るのは当然だが、たばこの害による医療費が減少したとしてもそれはどこかに消えてしまい、たばこの税収分を穴埋めするためにまた消費税をアップさせるというおかしなことになるのでしょうね。話を撤回します。この話は無かったことにして下さい。吸いたい人は迷惑にならないように思う存分吸って下さい。「百害あって一理無くもありません」。
神様の声↓「おいおい!こらっ!おまえも日本全体としての損得を考えられないのか!このたわけ者!」。