当サイトの目的
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我々臨床工学技士は、日夜臨床業務をこなし、また生命に関わる重要な医療機器の管理を担う大変な責任の重い職種であると思います。ましてや医療機器の中央管理体制を執られている施設におかれましては、我々が直接操作する場合はもちろんのこと、他職種の方々も操作を行う訳であり、それらの方々の知識不足や誤操作が原因で重大な医療事故が発生した場合でも、必ず管理している我々にも責任が波及することは必至です。 |
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医療機器はヒューマンエラーの観点から設計された優れた医療機器を導入することが患者様をはじめ、我々自身、他職種の方々をも守ることにつながると言っても過言ではありません。一つの操作ミスで患者様の生命に関わる事態に至るような医療機器を選定することは正に自殺行為ではないでしょうか!例えばスイッチ一つで気泡検出器がOFFにできてしまうような血液浄化機器などは、到底ヒューマンエラーの観点から設計された優れた医療機器であるとは言えません。患者様につながっている状態においては、いかなる場合であっても気泡検出器はONであるべきです。したがってOFFにできるスイッチがあってはならないのです。我々の使い勝手以前に、患者様の命を最優先に考えなければならないのです。誤動作であっても検出部のエアーを除去しない状態で遮断がオープンになり血液ポンプが回ってはいけないのです。 |
優れた医療機器を選定し、さらにこれらを安全運用するシステム創りも我々にしか思いつかない業務ではないでしょうか!。経過チェック表一つにしても全くお粗末なものばかりで不完全なものを漫然と使用している状況ではありませんか?。何か事故が起こり、当局から取り調べを受けなければならなくなった時に、胸を張って提出できる機器管理記録はありますか?ただいつもこうしてましたと口頭でしか言えないものは、やっていないとみなされます。したがってあらゆる行為に対しても、しっかりした記録が重要なのです。ことさら診療録に関しては医師、看護師サイドを交え、業務の責任分担をきちんと線引きしなければなりません。これはあなた方がやると思っていたからやらなかったのです・・・などという言い訳ができないシステムを構築しなければなりません。 残念ながら未だに”危ない機械”がたくさん存在していることは事実です。製作したメーカーでさえ、予想もしない状況となり患者様の生命に関わる重大な事故が発生してしまっていることは事実です。そのような問題点を聞き出す努力を我々がしないから、メーカーもあらゆる状況を想定したテストを怠っているようにも思えます。 生命に関わる重要なアラーム装置は患者様につながっている限りどうやってもOFFにできない設計が大切であると言えます。人間は必ずミスを冒すものであるという観点から物事を考えていく必要があるのです。 |
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全てにおいて現状では問題が山積みされています。これからもどんどん重大な医療事故は増加することが必至であり、減少することなどあり得ないとしか思えません。アメリカのIOM(Institution of Medicine:医学研究所)の調査では毎年全米で4万から8万人くらいは医療事故で亡くなっているとの推測があります。日本でも表沙汰になっているのは氷山の一角であり、ある組織の推測によると医療事故により不慮の死を遂げている患者数は2万から4万人はいるだろうということです。氷山の一角どころか氷の結晶1個程度しか表沙汰にはなっていないのが現状なのです。
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重大医療事故は決して人ごとではないのです。皆様も毎日背中合わせの状態で、日々かろうじて遭遇していないだけなのだという認識が必要です。 以上の観点から、ここでは皆様が各医療施設で導入し、実際に臨床使用されてた上で生の貴重な情報を共有させて頂き、臨床上の安全性の向上につなげて行きたいと考えています。時には鬱積したストレスのガス抜き目的に投稿されても構いません。 今後皆様の施設において医療機器を新規導入や更新する際に役立つ情報を得る事が可能なcontentsを目指したいと思いますので、どうか皆様のご参加をお願い致します。 |
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CE Network管理人
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